■　発掘調査の全工程を安全かつ円滑に運営します。全面委託調査はもちろんのこと、現場の状況に応じて部分的な作業にも対応します。

　文化財保護法第９９条の規定に基づく調査に加え、民間団体からの依頼による同第９２条での調査も行っております。

■　遺物の洗浄・注記・接合・復元までの煩雑な整理作業を支援します。実測は、手測りを基本としながら、3D計測機器や写真図化により効率的に図化します。土器においては縄文土器の複雑な文様をはじめとして、あらゆる種類の土器を対応します。

■　調査・整理によって得られたデータや関連する史料をもとに、周辺遺跡との関係性を踏まえ作成します。調査についての所見はもとより、遺跡に関する寄稿論文も各時代別の専門職員が対応し、当社内で全ての原稿作成を行います。

■　貴重な歴史遺産・文化遺産を文化財として守り、未来へと伝えていきます。地域や文化財の特性を活かしながら、効果的に保存・活用のための整備ができるようサポートします。
　展示・VR等コンテンツ活用のお手伝い・監修もいたします。

■　寺社に所蔵されている美術工芸品(彫刻・絵画等)・古文書・民俗資料(位牌・版木)などの文化財を対象として、作成された時代の判定、銘文などの解読、画像の記録等を行います。
■　城郭調査では、石垣や石材等の調査・記録を行い、復旧等に活かされます。また、文献・絵図史料の活用のお手伝いも行います。

■　史料調査

　重要文書の調査・発見をはじめ、文書群（古文書のまとまり）の概要調査を行います。史料の保管状態、おおよその点数、年代や内容などを調査票にまとめて目録を作成します。また、個々の文書を撮影し記録保存します。特筆すべき文書については解読し、それを目録に掲載します。

九州大学と史料の共同研究も行っています。


■　民俗・伝統工芸調査

　有形資料の調査をはじめ、地域住民の方からの聞き取り調査によって、地域独自に使用されていた地名や屋号、生活など、古い時代の暮らしの復元を行います。これらの調査で得られた情報に基づいて、報告書や工芸品を紹介する冊子等を作成します。

■　文化財の修復・クリーニング、熊本大学と合同研究を行っている独自の「アクオ・シロキサン法®※」による文化財の保存処理を行います。
　また、実体顕微鏡・偏光顕微鏡を用いた分析と理化学の分野からも文化財をサポートします。