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開催日:2013年4月27日(土)
場 所:くまもと県民交流館パレア パレアホール
基調講演:豊臣秀吉の「唐入り」と加藤清正
       講師:東京大学史料編纂所教授 山本 博文 氏
パネルディスカッション:加藤清正の実像にせまる
     パネラー:大阪大学名誉教授    猪飼 隆明 氏
          熊本地名研究会副会長  佐藤 伸二 氏
          熊本大学教授      吉村 豊雄 氏
          東京大学史料編纂所教授 山本 博文 氏
     コーディネーター:
           九州文化財研究所研究部長・学芸員
                       花岡 興史
後 援:熊本県・熊本県教育委員会・熊本日日新聞社・熊本放送・
    熊本ルネッサンス県民運動本部・熊本県文化財保護協会・熊本地名研究会

《20周年シンポジウムレジュメダウンロード》(PDF形式 3.5MB)






《主催者挨拶》


 人間は、先人たちの努力の積み重ねによって歴史をつくってきました。
現在、私たちが暮らす熊本も、多くの先人たちによって歴史がつくられてきました。
 その中でも、今回のシンポジウムで取り上げる、加藤清正は特別な存在であるといえます。
 このことは、熊本県外の方には耳慣れない「せいしょうこう」という言葉が、
実は「清正公」のことで、さらに「さん」の敬称を二重につけ「清正公さん」となることで転訛して「せいしょこさん」と親称化したことからも容易に理解できるように、加藤清正の英雄像は人口に膾炙され、この地に強く根付いています。
 また、神として崇め立てられ信仰の対象となっています。清正公信仰は、二百年遠忌にあたる文化7年(1810) に最盛期となり、現在本妙寺の最大の行事となる「頓写会(とんしゃえ)」もこの頃にはじまったと言われています。
 しかし、熊本になじみの深い加藤清正の実像は、意外と不明な点が多いのです。
 現在まで知られている英雄像は、いつの段階でどのような過程で私たちの認識となったか、
またその実像はいかなるものか、これを皆さんで語りあいたいと考えたのが今回の趣旨です。
 この趣旨にご理解をいただいた東京大学史料編纂所教授 山本博文先生に今回は基調講演をしていただくことになりました。
 引き続き加藤清正の実像を県内でご活躍の有識者の方々に語りあっていただきたいと思います。
 最後になりましたが、今回ご参加いただいた皆様、ご後援をしていただいた各位に厚くお礼申し上げます。

2013年4月27日
九州文化財研究所
代表 徳永和人








《基調講演》
【 豊臣秀吉の「唐入り」と加藤清正 】

東京大学史料編纂所教授 山本 博文 氏
東京大学史料編纂所教授。専門は江戸時代の政治史および武士研究。岡山県立津山高校を卒業し、東京大学文学部国史学科卒業。
東京大学大学院修了後、史料編纂所助手となり、現在、教授。大学院学際情報学府兼担。
1990年、『幕藩制の成立と日本近世の国制』(校倉書房)により、東京大学より文学博士の学位を授与。




《パネルディスカッション》
【 加藤清正の実像にせまる 】

【パネラー】
大阪大学名誉教授 猪飼 隆明 氏
福井県生まれ。京都大学工学部合成化学科から文学部史学科に転じ、同大学大学院修士・博士課程を経て、1976年熊本大学に赴任。1998年大阪大学文学部に転任し、その後大阪大学名誉教授となる。

熊本地名研究会副会長 佐藤 伸二 氏
下益城郡富合町(現熊本市)生まれ。熊本大学法文学部史学科卒。元国立八代工業高等専門学校教授(現国立熊本高等専門学校)。熊本地名研究会副会長・やきもの研究会会長・九州文化財研究所顧問。専門は歴史考古学・地名学。

熊本大学教授 吉村 豊雄 氏
佐賀県唐津市生まれ。広島大学大学院博士課程修了、文学博士。
熊本大学文学部教授。


【コーディネーター】
九州文化財研究所研究部長・経済産業省専門委員・学芸員 花岡 興史
熊本市生まれ。九州大学大学院博士課程修了、博士(比較社会文化)。高校教員などを経て、九州文化財研究所研究部長・学芸員。熊本県立大学非常勤講師、国立熊本高等専門学校講師を歴任。公益社団法人日本文化財保護協会理事・加藤清正公と本妙寺の文化遺産を守る会理事。